浜松市・藤枝市の特徴とは
静岡県は、日本一の標高差を持つ県で、県内でも地域によって平均気温や年間降水量に大きな差が見られます。浜松市と藤枝市は、静岡県の中でも人口が多く交通の利便性も高いため、家づくりの場所として関心のある方も多いのではないでしょうか。今回は、浜松市・藤枝市の気候についてご紹介。さらに、より住み良い家づくりを目指したいという方に、必要な家の性能についてご紹介します。
浜松市はどんな街?
静岡県浜松市には、全国の市町村の中でも16位となる人口約80万人が住んでいます(2022年4月時点)。面積は岐阜県高山市に次ぐ第2位の広さを誇っているのも、大きな特徴です。さらに、日本のほぼ中央にあり、東海道新幹線や東名・新東名高速道路、さらに新幹線、富士山静岡空港への直通バスもあります。陸路・空路ともに交通の便が良いのも魅力と言えるでしょう。
浜松市の気温と降水量
浜松市は、暖流の影響により夏は雨が多く、冬は乾燥が続きます。1999年から2008年の年間平均気温は16.6度と、比較的温暖な地域としても知られています。
浜松市の1999年から2008年の平均降水量は約1700mm。台風が上陸することもあり、9月は秋雨前線と台風による大雨に注意が必要です。冬に雪が降ることは少なく、積もることは稀です。
浜松市の気候の特徴
浜松市は、年間日照時間が約2200時間と、全国でも上位の水準を誇ります。温暖な浜松市ですが、冬には強い北西の季節風「遠州の空っ風」が吹くため、気温よりも寒く感じられることが多いのが特徴です。
浜松市の空気純度について
浜松市では、自動車の排出ガスが影響する一酸化炭素や、燃焼によって作られる二酸化窒素をはじめ、大気汚染の原因となり得る物質の測定を行っています。市のHPで公開されているデータによると次の通りです。
二酸化硫黄 2021年度全測定局で環境基準を達成。近年、全国でも低い数値で推移。
浮遊粒子状物質 2021年度全測定局で環境基準達成。ゆるやかに改善傾向。
一酸化炭素 2021年度環境基準達成(※浜松中央測定局のみで測定)。ほぼ横ばいに推移。
二酸化窒素 2021年度全測定局で環境基準達成。2012年度から2021年度において減少傾向。
光化学オキシダント 紫外線の影響を受けるため夏場は特に発生しやすい。2021年度全測定局で環境基準未達成。
浜松市では、多くの大気項目が環境基準を達成しており、環境面でも住みやすい街といえます。
参考:静岡地方気象台HP「
静岡県の気象特性」
参考:浜松市HP「
浜松市の強み・魅力」
参考:浜松市HP「
自然環境」
参考:浜松市HP「
大気中の二酸化硫黄(SO2)」
参考:浜松市HP「
大気中の二酸化窒素(NO2)」
参考:浜松市HP「
大気中の一酸化炭素(CO)」
参考:浜松市HP「
大気中の浮遊粒子状物質(SPM)」
参考:浜松市HP「
大気中の光化学オキシダント(Ox)」
>>浜松市東区の住みやすさは?併せてこちらもチェック!>>浜松市北区の住みやすさは?併せてこちらもチェック!
藤枝市はどんな街?
藤枝市は静岡県の中央にあります。北には、南アルプスを望む森林地帯があり、自然に恵まれているのが特徴です。江戸時代には東海道五十三次の宿場町として栄え、その名残として歴史ある建物が多く点在しています。2009年1月に岡部町と合併したことで、発展が加速。人口は14万人を超えています(2023年2月時点)。
浜松市と同じく、東名高速道路や新東名高速道路、JR東海道本線や新幹線も通っているエリアです。富士山静岡空港の直通バスもあるため、県内のみでなく県外へも出かけやすい交通の便がそろっています。
藤枝市の気温と降水量
藤枝市は、浜松市と同じく温暖な地域です。年間の平均気温も16度を超えます。冬でも暖かく、雪はほとんど降りません。藤枝市の資料によると、年間の降水量は2018年で約1850mm。3月から6月、9月に多く降っています。
藤枝市ならではの気候の特徴とは
藤枝市は、年間の平均温度が16.6度と高いエリアとしても知られています。ちなみに、沖縄の平均温度は約23度、北海道は約10度。年間平均気温でみると、ほぼ中間にあり過ごしやすい気候です。
藤枝市の空気純度について
藤枝市でもさまざまな物質の測定を行っています。市のHPで公開されているデータによると次の通りです。
酸化硫黄 環境基準を達成。近年は大きく低下。
浮遊粒子状物質 環境基準達成。2010年から2019年まで達成し続けている。
一酸化炭素 環境基準達成。2010年から2019年まで達成し続けている。
二酸化窒素 環境基準達成。2010年から2019年まで達成し続けている。
光化学オキシダント 環境基準未達成。
浜松市と同じく、藤枝市も温暖な気候に加えて空気環境も良い地域と言えます。
参考:藤枝市HP「
立地条件が抜群!アクセスも良好」
参考:藤枝市HP「
数字で見るふじえだ」
参考:藤枝市スポーツ文化観光部HP「
ふじえだ東海道まちあるき」
参考:藤枝スタイル「
自然が豊かで見どころも満載」
>>藤枝市はどんな街?住みやすさや交通情報など詳しくはこちら!
浜松市・藤枝市で家づくりに必要な条件とは
全国的に見ても温暖で過ごしやすい浜松市と藤枝市ですが、家づくりを検討する際には、断熱や気密性などを確保してより快適に過ごせる家を目指したいものです。ここからは、浜松市・藤枝市で家づくりをする際に備えておきたい条件について紹介します。
断熱性
光熱費を抑えながら快適に暮らすには、家の断熱性は欠かせません。日本の寒冷地に比べ、比較的温暖な浜松市・藤枝市でも、大雨や台風、空っ風などさまざまな環境の変化があります。
断熱の性能を示す数値として知られているのが、UA値です。なお、国によって日本各地それぞれの場所で必要なUA値が定められており、低ければ低いほど断熱性能が高くなります。
浜松市は地域区分6、藤枝市は地域区分7と定められており、2016年省エネ基準ではUA値=0.87、ZEH基準であればUA値=0.60の数値が必要です。
近年は「省エネ基準」よりも高い性能値である「ZEH基準」や「HEAT20」基準が注目されています。地域区分6も7も基準値は同じとなっており、「ZEH基準」であれば0.6、「HEAT20基準」ですと0.56~0.26となります。
今後住宅を建築する際は、より低い数値を目指していけることが理想です。最低でも「HEAT20G2基準」の0.46を目指していきましょう。
現在、家の断熱性を高める方法として用いられているのが「充填断熱」と「外張り断熱」です。
充填断熱は、木造軸組住宅の基礎にある空洞部分に断熱材を充填する方法。壁や床、天井または屋根部分に充填剤を詰めます。外張り断熱は、木造軸組住宅の基礎の外側に断熱材を貼る方法。柱や屋根の土台である野地の外側に断熱材を敷くとともに、床下ではなく基礎の立ち上がりに断熱材を入れて施工するのが一般的です。これを基礎断熱と呼び、基礎の外側に貼る「基礎外断熱」と内側に貼る「基礎内断熱」があります。
>>「UA値」について詳しくはこちら!浜松市・藤枝市に必要な断熱性能もご紹介>>断熱性能が低い家に潜むの4つのリスクとは?詳しくはこちら!
気密性・防湿性
家の気密性は「C値」を使って表されます。C値とは、床1㎡あたりの隙間面積で示されており、低ければ低いほど高気密であることを表します。
なお、これまで日本での目標は5.0とされています。しかし現在でも気密性についてきちんと考えている住宅会社であれば、C値1.0は下回っています。住宅会社を検討する際は、数値もきちんと調べた上で選定していけると良いでしょう。
>>C値0.5以下が標準の高性能住宅「R+house」の性能について、詳しくはこちら!高い気密性の家を目指すためには、防湿も必要不可欠です。防湿をしっかりと行っていないと、結露などによって家の基礎部分が腐るなどの被害が出る恐れもあります。高気密の家づくりを目指すなら、同時に防湿性にもこだわる必要があるといえるでしょう。
耐雪性・防風性
寒冷地では、家の耐雪性能について定められていますが、積雪が少ない地域である浜松市・藤枝市では耐雪性能にこだわる必要はないでしょう。
一方で、浜松市は季節が強く吹く地域です。とくに風が強い場所に家を建てる際には、防風林や防風柵を設置するなどの対策をしたほうがよいでしょう。また、シャッターや雨戸を付けたり、家の構造をシンプルにしたりなどの工夫も必要になります。
浜松市・藤枝市の気候に適した家はR+house浜松中央・藤枝で
R+house浜松中央・藤枝では、一年中快適に過ごせる高断熱・高気密の家を施工しています。R+house浜松中央・藤枝の家は、全国でもトップクラスの断熱性能が標準装備。さらに、気密性に非常に優れているのも特徴です。もちろん、耐震性にも着目し、地震に強い家を実現。性能にこだわって家族全員が快適に過ごせるような家づくりをしたいという方は、お気軽にご相談ください。
>>私たちがこだわるC値0.5以下が標準の気密性能について、詳しくはこちら!