断熱性能が低い家とは
住宅における断熱とは、断熱性能の高い部材を使用して熱伝導率を下げて熱の移動を妨げることです。
熱は温度が高いところから低いところに移動する性質があるため、断熱をしていないと冬の暖房の温かさは温度が低い野外へと移動してしまい、室内は暖まりにくくなります。一方、夏は逆に野外の暑さが室内へと移動し、室内の温度がなかなか下がりません。つまり、断熱材が低い家は「夏は暑く冬は寒い」状態となるのです。
住宅の断熱性能は、UA値で表示できます。UA値とは、室内の熱が屋根や窓など外気に接する部分からどれくらい外に逃げてしまうのか数値化したものです。UA値が低ければ低いほど高断熱な住宅であり、UA値が高いと断熱性能は低い住宅と判断できます。
断熱性能が低い家に住む4つリスク
ここでは、断熱性能が低い家に住むリスクを具体的にご紹介します。断熱性能が低い家は、健康被害が高まったり、ランニングコストが余計にかかったりする可能性があります。マイホームを建てた後に後悔しないためにも、あらかじめチェックしてみてください。
(1)ヒートショックが起きるリスク
ヒートショックとは、急激な温度変化により血圧が上下し体がダメージを受けることです。場合によっては、脳内出血や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こす可能性があります。
暖房の効いているリビングから移動し寒い脱衣室で衣類を脱ぐと、体を温めるために血圧が上昇します。その後、浴槽に浸かると血圧が下がります。このような温度変化に伴う急激な血圧の変化は、体にとって大きなダメージとなるのです。実際に、高齢者の家および居住施設の浴槽における死亡者数は年間4,900人(令和元年)で、1月をピークに11月~4月の冬季にとくに多く発生しています。
断熱性能が高い家では室内での温度差が少ないですが、断熱性能が低いと温度差が大きくなります。とくにトイレや廊下、脱衣室など暖房や冷房が届かない場所は温度差が生じやすいのが特徴です。季節や間取りによっては室内での温度差が10度以上となるケースもあり、ヒートショックを招く危険性があります。
(2)光熱費が高くなるリスク
断熱性能が低いと窓や壁、床から外気の温度が伝わりやすくなります。例えば、真夏日は外気温がそのまま室内に伝わるため、冷房の温度を下げて稼働し続けなければなりません。保温性も低いため、一度室内が涼しくなったとしてもすぐに外気温の影響を受けて暑くなります。
このように、断熱性能が低い家は快適性を維持するために冷房や暖房を稼働する時間が長いため、どうしても光熱費が高くなってしまうのです。
一方で、断熱性能が高い家は外気温の影響を受けにくいのが特徴です。真夏日や真冬日であっても、室内の温度が急激に変化することがありません。また、保温性が高いため、一度室内が適温になれば、冷房や暖房を弱めても維持しやすくなります。
>>浜松市の断熱性能による室温や光熱費の違いについて詳しくはこちら!
(3)健康寿命が短くなる可能性が高まる
断熱性能が低い家は、室内の温度変化が起こりやすくなります。室内の温度変化はヒートショックだけでなく、下記のような影響を及ぼす可能性があります。
・部屋ごとに温度差があると血圧が上昇しやすい
・床近辺の温度が低いと血圧に影響を及ぼす可能性がある
・室温が高いと室内で熱中症になるリスクがある
・室温18度を下回る家で過ごすと心筋梗塞や脳梗塞、高血圧などのリスクが高まる
例えば、断熱性能が低く冬は室温が18度を下回る環境で過ごしていると、心筋梗塞や脳梗塞、高血圧などのリスクが高まると言われています。室温を2度上げると健康寿命は4歳伸びるという研究結果などもあることから、断熱性能が低い家は健康寿命を削ることに繋がると考えられます。
(4)医療費がかさむリスクがある
「医療費を考慮した経済的な住宅断熱性能」という論文によると、断熱グレードが高く室内気温が高いほど医療費は低くなる傾向があることが分かります。
この背景には快適な環境で過ごすことで不調が改善しやすい、様々な病気になりにくいという2つの原因があります。
先ほどからお伝えしているように断熱性能が低い家は温度変化が起こりやすく、様々な疾患を引き起こす可能性があります。つまり、断熱性能が低い家のほうが、医療費がかさむリスクがあるのです。
参考:
論文「医療費を考慮した経済的な住宅断熱性能」
マイホームを建てるときは高断熱な家を選ぶ
ここまで解説してきたように断熱性能が低い家は健康に関するリスクが高くなりやすく、長く住み続ける家には向いていません。医療費や光熱費も高くなる傾向があり、ランニングコストもかさむでしょう。
一方で、断熱材や断熱性の高い窓などを使い、家自体の断熱性能を高めている高断熱な家には、下記のようなメリットがあります。
・室内の空気が逃げにくく、外気温の影響を受けにくい
・冷暖房代の節約になる
・ヒートショックなど気温差で起こるトラブルを予防できる
マイホームを設計するときは、断熱性能をひとつの基準にしてみてください。
>>浜松市の注文住宅の断熱性能を表す「断熱等級」「UA値」とは?浜松市の基準も解説
浜松市や藤枝市で快適な住まいを作る
最後に、静岡県の浜松市や藤枝市で快適な住まいを実現するポイントを確認してみましょう。浜松市は、静岡県の西部にある政令指定都市です。東京と大阪のちょうど中間に位置し、利便性が高いところが特徴です。
藤枝市は静岡県のほぼ中央に位置し、歴史と文化に溢れるまちです。高速道路に空港、鉄道とそれぞれアクセスしやすく、交通の要衝として発展しています。
浜松市や藤枝市の気候は比較的温暖な気候で、住みやすいです。藤枝市は平均気温が16.6度、浜松市は17.2度と全国平均よりも暖かくなっています。とくに浜松市は日照時間が長いため、大きな窓を設けて日光が差し込むように設計すると自然光が降り注ぐ快適な住まいとなるでしょう。
また、浜松市と藤枝市ともに積雪はほとんどなく、高断熱な家にすれば季節問わずより快適に過ごせます。浜松市では「遠州のからっ風」と呼ばれる季節風が吹くことがありますが、断熱性を高めることで大きな影響を受けることなく過ごせるでしょう。
参考:
浜松市公式ホームぺージ>>浜松市・藤枝市の気候は?家づくりに必要な断熱・気密条件をご紹介
高機能注文住宅ならR+house浜松中央・藤枝にお任せください
浜松市や藤枝市で高断熱な家を検討している場合はR+house浜松中央・藤枝にお任せください。今回の記事でご紹介したように、断熱性能が低い家では、家族が快適に暮らすことはできません。
R+house浜松中央・藤枝は「高断熱+高気密+計画換気」をお約束しています。業界トップクラスの断熱性能を標準仕様としており、浜松市や藤枝市の暮らしやすい気候を最大限に活用できます。もちろん、換気のしやすさや耐久性なども、長く暮らすうえで必要な施工を行っています。
R+house浜松中央・藤枝では個別相談会やモデルハウス見学会などイベントも随時開催しています。気になる方はお気軽にご参加ください。
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