ZEHとは?
ZEH(ゼッチ)とは、net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を略した用語です。ゼロ・エネルギーとは、生活していくうえで必要な一次消費エネルギーと太陽光発電等で新しく創出されるエネルギーの収支がプラスマイナスゼロ、もしくはマイナスになる状態を指します。ZEHに必要な要素は断熱・省エネ・創エネの3つです。
断熱とは
家庭で使用されるエネルギーのなかで大きな割合を占めるのが、冷暖房に必要なガスや電気等です。ZEHの実現には、高い断熱性が欠かせません。外気を遮断する二重構造の窓、床や壁に入れる高性能の断熱材などを用いて、断熱性能が高く、エネルギー消費の少ない家を創る必要があります。
>>【浜松市】注文住宅の断熱性能とは?UA値による室温や光熱費の違いを比較>>断熱性能が低い家の4つのリスク│浜松市・藤枝市で高断熱な家を選ぶ魅力とは
省エネとは
生活に必要な一次消費エネルギーとは、冷暖房・給湯・照明・換気に使用するエネルギーのことです。これらのエネルギー消費を抑えるために、LED照明や消費電力の少ない冷暖房機器を使用する、熱効率のよい間取りを設計するといった対策が必要です。
創エネとは
エネルギー収支をゼロにするためには、エネルギーを創出しなければなりません。現在、住宅で使用される創エネシステムの代表は、太陽光発電です。個人購入以外にも、専門業者とのリース契約などの方法があります。
ZEH住宅の認定条件
注文住宅がZEH住宅として認定されるためには、4つの条件があります。
1. 地域ごとに指定された断熱性能基準をクリアしていること
2. 基準一次消費エネルギーから20%以上省エネすること
3. 太陽光・地熱・風力等の再生可能エネルギーを導入すること
4. 再生可能エネルギーをあわせ、基準一次消費エネルギーを100%以上削減すること
基準一次消費エネルギーは、地域や住宅床面積等の条件により変動します。また、導入する再生可能エネルギーの量は問われません。
参考:
国土交通省
ZEH住宅のメリット・デメリット
ZEH住宅のメリット
ZEH住宅のメリットは、光熱費の削減です。断熱性を高め、省エネ対策を行ない、エネルギーを創り出すことにより、大幅なガス・電気代の節約が見込めます。また、自家発電・蓄電池のシステムがあれば、災害時も安心です。
また、各部屋の温度差が比較的少なくなるZEH住宅では、ヒートショックのリスクを減らすことができます。夏は涼しく、冬は暖かい住環境は、赤ちゃんやお年寄りにも快適です。
ZEH住宅のデメリット
ただし、デメリットもあります。ひとつは、再生可能エネルギーの供給量が安定しない点です。例えば太陽光発電は、日照時間に左右されます。この点は、蓄電池の併用でカバーするしかありません。もうひとつは、創エネの初期費用とメンテナンス費がかかる点です。こちらは、日々の光熱費削減と、住宅の資産価値向上をかんがみれば、長期的には相殺されるといえます。
補助金制度
ZEH住宅の補助金制度には、一戸建て住宅向けのものと集合住宅向けのものがあります。一戸建て住宅向けには、基本の「ZEH」、さらに高い基準を設けた「ZEH+」「次世代ZEH+」があります。基本の「ZEH」は一戸につき定額55万円、「ZEH+」「次世代ZEH+」は100万円と、蓄電システムに応じた補助金が出ます。
ただし、補助金を申請できるのは、ZEHビルダー/プランナーが設計、建築、または販売する住宅であることが条件です。補助金受付は先着順で、未着手の新築物件に限ります。
補助金の申請方法
補助金の申請は個人でもできますが、手続きが複雑なので、ZEHビルダー/プランナーの資格を持った工務店に依頼することをおすすめします。
補助金は、すでに建ててしまった住宅には適用されません。設計の段階で補助金を申請し、申請が通った後に着工、完成後に補助金が交付されます。そのため、設計・施工を請け負う工務店が行う方が効率もよく、施主の負担がありません。
浜松市・藤枝市の地域情報
浜松市・藤枝市エリアは日照時間が多く、気候も温暖なことからZEH住宅に適した環境です。それぞれの地域の特性を見ていきましょう。
浜松市・藤枝市の地域区分
ZHE住宅を建てる場合、ZEH認定取得難易度が同じになるよう、地域によって異なる基準が設けられています。
日本の各地域は、8つの区分に分けられており、浜松市は主に区分6、藤枝市は区分7に該当します。
浜松市・藤枝市のZEH基準・HEAT20基準のUA値
UA値とは、室内と外気の熱の出入りのしやすさを表す値で、外皮平均熱還流率と言います。値が小さいほど、熱の出入りがしにくく、断熱性能が高いと判断できます。
区分は異なりますが、ZEH基準のUA値はどちらも0.87W/㎡・Kです。
住宅の断熱性能において、さらに厳しい基準を設けているのがHEAT20です。HEAT20の正式名称は、一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会と言います。断熱の専門家で組織する研究会です。
HEAT20が提唱するUA値は、G1〜G3に分かれています。G1は最低室温10℃、G2は13℃、G3は15℃を維持することが可能な値です。
浜松市・藤枝市は、G1で0.56W/㎡・K、G2で0.46W/㎡・K G3で0.26W/㎡・Kとなっています。
これからの家づくりは、最低でもHEAT20G2基準をクリアした性能を目指していけると良いでしょう。
浜松市・藤枝市の地域の気候
浜松市は、豊かな自然に恵まれた市です。静岡県の沿岸部に位置し、北に赤石山脈、南に遠州灘と海山に囲まれ、天竜川や浜名湖など、美しい水脈に彩られています。
気候は温暖で過ごしやすいのですが、冬の季節風には要注意です。「遠州のからっ風」と呼ばれる乾燥した風が吹き、気温以上に寒さを感じます。とはいえ、冬の平均気温は5℃を下回ることがなく、温かい地域と言えます。
藤枝市は、静岡県のほぼ中央に位置しています。赤石山系の森林地帯と大井川に接し、自然環境が豊かなことに加え、新幹線、高速道路などがあり、交通の便もよい点が特徴です。
年間の平均気温が16.6℃と高く、温暖な気候であることに加え、冬はほとんど雪が降りません。暖房費も抑えられ、暮らしやすい地域です。
浜松市・藤枝市の地域の日照時間と雨量
浜松市の日照時間は、年間2,000時間を超え、全国的に見てトップクラスの水準を維持しています。太陽光発電による安定した電力供給が望める点は、大きなメリットだと言えるでしょう。
雨量は年間平均1,700mmです。台風の影響などもあり、夏の降雨量はあるものの、冬は乾燥しています。
藤枝市の日照時間も、年間2,000時間を超える水準です。降雨量は年間2,000mmを超えており、浜松市に比べると多くなっています。
参考:
藤枝市公式ホームぺージ>>浜松市・藤枝市の気候は?家づくりに必要な断熱・気密条件をご紹介
浜松市・藤枝市エリアでZEH住宅を建てるならR+house浜松中央・藤枝へ
R+houseは、ZEHビルダー/プランナーの認定を受けた工務店です。「高断熱+高気密+計画換気」にこだわった家づくりを行っており、とくに断熱に関しては、ZEH基準を上回るHEAT20のG2に相当する断熱性能を標準仕様としています。
浜松市・藤枝市エリアでマイホームをご検討されている方は、ぜひ一度、R+house浜松中央・藤枝にご相談ください。
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