浜松市東区の特徴
浜松市東部に位置する東区は、積志・中ノ町・和田・長上・笠井・蒲の6つの地区で構成されるエリアです。他の区と比べて、近年若い世代の人口が増えています。
主要な交通網
東区内には、国道1号線や東名高速道路浜松インターチェンジを始め、遠州鉄道やJR天竜川駅などの交通基盤も充実しています。そのため、東区は浜松市内の交通や物流の玄関口ともいわれています。また、国道152号線付近には商業施設が数多く集まっており、近年は「コストコ」などの大型商業施設も充実し始めていることも特徴です。
>>浜松市東区の住みやすさは?駅前や国道沿いでの家づくりのポイントもご紹介
代表的な河川
浜松市東区の東側を流れる天竜川を始め、安間川(あんまがわ)や馬込川(まごめがわ)などの主要な河川があり、水辺環境を利用した環境整備にも力を入れています。中でも天竜川は、かつては水遊びができるほど美しい水質をもっていました。
しかし、事業所排水の流出などから徐々に水質が汚濁。1970年の水質汚濁防止法施行以降、水質改善に向けた取り組みが行われています。現在は再び水遊びができる水質を目指し、地域住民の方と協力した取り組みが推進されています。
参考:浜松市HP「東区の紹介」参考:国土交通省 中部地方整備局 天竜川上流河川事務所「天竜川について」参考:静岡県交通基盤部河川砂防局「天竜川水系」参考:静岡県交通基盤部河川砂防局「馬込川水系」
浜松市東区の災害発生頻度は?ハザードマップでチェック
浜松市東区は恵まれた水辺環境があるエリアですが、過去に豪雨や河川の氾濫などによる水害が発生しています。浜松市が公表するハザードマップを参考に、注意すべきエリアについて見ていきましょう。
天竜川流域
天竜川が150年に1度程度の大雨(※1)で氾濫した場合、区の北西部以外は1.0~5.0mの浸水が予想されています。とくに、東区役所などもある安間川を境とした東側エリアは、2.0~5.0mの水深となる区域が多いでしょう。
なおこの際「与進北小学校」「積志小学校・中学校」「中郡小学校・中学校」「有玉小学校」の6箇所が、浸水しない、あるいは浸水が0.5m未満の場所として避難所に指定されています。
※1 流域全体で2日間のうちに総雨量318mmに達した場合
安間川・馬込川流域
天竜川の支流である安間川と区の北西部を流れる馬込川が大雨(※2)で氾濫した場合、周辺の地域では0.5~1.0mの浸水が想定されています。とくに、安間川と馬込川により近いエリアほど1.0m未満の浸水が見込まれるでしょう。
避難場所としては「笠井小・中学校」「積志小・中学校」「与進北小学校」「与進小・中学校」「丸塚中学校」「和田小学校」「天竜中学校」「和田東小学校」の11箇所が、浸水しない、あるいは浸水が0.5m未満の場所として指定されています。
※2 安間川:63.1mm/h・馬込川:72.5mm/hの雨量の場合
浜松市東区の過去の水害事例
浜松市東区の近年の水害事例は以下のとおりです。
<1974年七夕豪雨>
旧浜松市内で死者4名、負傷者1名、全壊5戸、半壊10戸、床上浸水397戸、床下浸水9,083戸
<1982年集中豪雨>
旧浜松市内で床上浸水130戸、床下浸水4,606戸
<1994年大雨>
旧浜松市内で床上浸水33戸、床下浸水444戸
過去の水害を受け、浜松市では「浜松市総合雨水対策計画」を策定。「安間川流域における100mm/h安心プラン」などの治水計画や、天竜川・馬込川の河川整備なども計画して、水害への対策を強化しています。なお、内陸部に位置する東区は、津波の心配はないといえるでしょう。
参考:馬込川流域洪水ハザードマップ参考:安間川流域洪水ハザードマップ>>浜松市北区の水害発生リスク・エリア情報について詳しくはこちら!>>浜松市浜北区の水害発生リスク・エリア情報について詳しくはこちら!>>藤枝市の水害発生リスク・エリア情報について詳しくはこちら!
浜松市東区で水害が発生しにくい高台エリアは?
浜松市東区で水害が発生しにくいのは、区内北西部にある「有玉台」や「半田山」のエリアです。中区に隣接するこのエリアは「低位段丘面」という比較的高台の場所であるため、天竜川や安間川、馬込川が氾濫した場合にも影響が出にくいでしょう。
家づくりの水害対策!地域で受けられる保証はある?
水源豊かな浜松市東区で家を建てるなら、水害対策をしておくと安心です。ここからは、家づくりにおける水害対策と、万が一災害が発生したときに地域で受けられる保証はあるのか見ていきましょう。
家づくりにおける水害対策
水害リスクに備えるときには、被害が大きい床上浸水を防ぐ家づくりがおすすめです。具体的には、次のような対策が取れるでしょう。
・かさ上げ(盛り土):盛り土を行うことにより、敷地全体を高くする方法
・高床式:1階の床面を上げて駐車場にするなど、家の基礎を高くする方法
・防水性の塀:敷地外からの浸水を防ぐため、防水性の塀で家を囲む方法
・防水性の外壁:建物の外壁を防水性にし、屋内への浸水を防ぐ方法
また、台風などの強い風で倒壊しない家づくりなど、さまざまな角度からの備えが大切です。
浜松市東区で受けられる災害の保証
東区も含めた浜松市では、災害による被害を受けた方への「り災証明書」の発行を始め、次の支援を行っています。
災害見舞金
火災や風水害の被害を受けた世帯へ以下の見舞金を支給
<住居の全焼または全壊>
1人~5人世帯 10万円、6人以上の世帯は1人増につき2,000円加算
<住居の半焼または半壊>
1人~5人世帯 5万円、6人以上の世帯は1人増につき1,000円加算
<住居の床上浸水>
1世帯2万円
<死亡の場合>
1人ごとに10万円
<重症の場合>
1人ごとに5万円
災害弔慰金
台風や災害(※3)などにより死亡した方の遺族に支給
<亡くなった方が世帯の生計を主に維持していた方>
500万円
<それ以外の方>
250万円
※3 災害救助法が適用されるもの、または同程度のもの
災害援護資金
台風や地震などの被害を受けた世帯の生活立て直しのための貸付制度
<世帯主が1ヶ月以上負傷した場合>
家財および住居に損害がない:150万円
家財の損害が3分の1以上:250万円
住居の半壊:270万円
住居の全壊:350万円
<世帯主の負傷がない場合>
家財の損害が3分の1以上:150万円
住居の半壊:170万円
住居の全壊:250万円
住居全体の流出または滅失:350万円
※世帯の所得額により貸付制限あり
※返済期間10年(据置期間3年)、利率年1%(据置期間中は無利子)
参考:浜松市HP「災害により被害を受けた人へ」
浜松市東区で注文住宅におすすめのエリアは?
2022年の浜松市東区の地価ランキングトップ10は以下のとおりです。これらの地域は、近年地価が上がっている人気エリアです。
地価ランキングの1位・3位・4位は、遠州鉄道沿線のエリアです。八幡エリアは将監町、助信エリアは丸塚町や上西町、曳馬エリアなら中田町や上新屋町が東区に該当します。また、2位の和田町と5位の篠ケ瀬町はJR天竜川駅にアクセスしやすいエリアでしょう。
河川の氾濫の影響を考慮すると、比較的高台に位置する7位の有玉エリアは安全性が高いといえます。周辺には「浜松医科大学医学部付属病院」などもあるため、生活利便性も高いでしょう。
なお、浜松市東区は、主に区の南側に居住に適している市街化区域が広がっています。一方、区の北側には市街化調整区域が多いことが特徴です。現在、市街化調整区域のエリアは、自然環境と農地の保全や人口減少などの観点から浜松市は原則市街化しないと示しています。そのため、東区での土地探しや新築一戸建てを建てるときには、市街化区域を中心に検討したほうが安心でしょう。
>>浜松市東区の土地価格相場は?土地選びのポイントもご紹介>>市街化区域・市街化調整区域とは?浜松市の該当エリアについてもご紹介
浜松市東区の注文住宅で耐震を強化するならR+house浜松中央・藤枝へ!
天竜川や馬込川など河川の多い浜松市東区は、これまでに豪雨や台風による水害が発生しています。そのため、住み心地のよい家づくりを行うためには、土地選びや水害対策が大切です。R+house浜松中央・藤枝では、土地探しから注文住宅の施工、アフターフォローまで一貫してお客様をサポートしています。住みやすさと耐震性を兼ね備えたマイホームを建てたい方や、浜松市東区で設計事務所・工務店をお探しの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
>>大きな揺れにも強いR+house浜松中央・藤枝の住宅性能について、詳しくはこちら