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2024.02.26

島田市の水害・地盤ハザードマップをチェック!耐震性のある注文住宅で安全に暮らそう

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島田市の水害・地盤ハザードマップをチェック!耐震性のある注文住宅で安全に暮らそう

島田市はどんな街?

電車の走る街の風景

島田市は静岡県の中央あたりに位置し、日本一のお茶の産地である牧之原台地や南アルプスに続く山々、駿河湾へ続く一級河川の大井川が流れています。また、静岡県の主要都市である静岡市へは車で30分、浜松市へは車で50分、新幹線を使えば横浜までは最短70分、名古屋までは80分、東京までは90分で行けるアクセスの良さも魅力のひとつです。静岡駅の周辺には松坂屋や伊勢丹、新静岡cenovaなどの百貨店やショッピングモールがあるため、買い物には困らないでしょう。島田市は、自然が豊かなだけでなく、都市部へアクセスしやすい・買い物に困らないなど、生活しやすさも兼ね備えている魅力的な街です。

参考元:島田市|島田市の概要
参考元:静岡県|事業継続力強化支援計画 P.1

島田市の水害リスクと発生しやすい場所

ハザードマップ、防災地図のイラスト

ここでは、ハザードマップをもとに、島田市が抱えやすい水害リスクと発生しやすい場所について紹介していきます。

水害が発生しやすい場所

市内に大規模な浸水被害をもたらすとされている河川は、大井川・栃山川・東光寺谷川・木屋川・湯日川・大代川です。特に、糸魚川・静岡構造線と中央構造線という2つの断層に挟まれている大井川は南に向かってほぼ垂直に流れているため流域が細長く、豪雨などによって今まで幾度となく氾濫を起こしています。なかでも牛尾や向谷、金谷などの地域が被害を受けやすく、近世以降の人々は堤防などで氾濫を防止しようと、血の滲むような努力をしてきたとのことです。
また、島田市は海に面していないため津波の影響は受けにくいとされています。しかし、津波の遡上と大雨が重なった場合、大井川が氾濫する危険性もあることを覚えておきましょう。

参考元:島田市|島田市洪水・土砂災害ハザードマップ
参考元:島田市|巨大地震の被害想定
参考元:公益社団法人 日本河川協会|大井川

>>隣の藤枝市で水害が起こりやすい地域は?詳しくはこちら

過去に起こった水害事例と水質

大井川の扇状地では、1600年〜明治末期までの間に70回ほどの氾濫による堤防決壊が起こっています。これまでの中で最大級とされているのが1604年の洪水です。向谷の堤防が決壊して、島田宿のほぼ全域が被害を受けました。向谷の決壊はその後も何度か起こっています。それ以外では1804年、1828年、1900年に洪水が起こっていますが、堤防整備やダムの建設などによって最近では大きな氾濫はなくなりました。
また、大井川上流部の長島ダムで行われた2023年度の水質検査によると、大井川の水質は良好な状態を保っているとのことです。しかし、滞留時間が長いためカビ臭物質が検出されたり、アンモニウムイオンが含まれていたりなどの問題が過去に生じています。このことから、水道企業団は監視を続けて、水質変動の把握に努めています。

参考元:島田市|島田市洪水・土砂災害 ハザードマップ
参考元:静岡県大井川広域水道企業団|令和 5 年度 水道水質検査計画

水害が発生しにくい高台の場所

水害が発生しにくいとされている高台は、阪本や金谷富士見町です。阪本は大井川から距離があること、斜面であることから水害が発生しにくいでしょう。また、金谷富士見町は大井川との距離は近いものの、駿河湾や大井川を一望できる高台にあるため、水害リスクは極めて低いとされています。

水害被害を受けにくい家とは?

水害被害を受けにくくするには、基礎や地盤の高さを上げて床の位置を高くしたり、防水壁や耐水外壁を採用したりするなどの方法があります。また、万が一水害被害を受けても修復しやすいように水に強い建材を採用するのもおすすめです。ハザードマップを確認して水害被害を受けにくい土地選びをすることはもちろんですが、水害に遭いそうになっても被害を受けにくい工夫があれば安心でしょう。

島田市の地盤は強い?

住宅の地盤調査

ここからは島田市の地盤について見ていきましょう。

土砂崩れが発生しやすい場所

ハザードマップによると、土砂崩れが発生しやすい場所は伊久美や笹間下、菊川などの地域です。2022年9月に発生した台風15号では土砂災害による甚大な被害が生じています。

参考元:島田市|島田市洪水・土砂災害ハザードマップ北部版【島田地区(身成、伊久美)・金谷地区(高熊)・川根地区】

液状化が発生しやすい場所

ハザードマップによると、液状化が起こりやすい場所は船木エリアとされています。液状化は、地震の振動により地盤が液状になる現象のことです。普段地盤は、砂や土の粒子が集まり、その間を地下水が満たしています。しかし、地震の振動が地下水の圧力を高めると、砂や土の結合が緩くなり地下水に浮いた状態になってしまうのです。
船木エリアのすぐ近くに富士山静岡空港がありますが、静岡空港では頑丈な岩盤の上に盛土をしており、地下水も確認されていないため、液状化の心配はありません。

参考元:島田市|第4次地震被害想定(島田市の推定液状化危険度図)
参考元:静岡県|富士山静岡空港のRESA整備について

過去に起こった地震による事例

2001年4月3日に静岡県中部で発生した地震によって、島田市を含む県中部では震度5弱を観測しています。また昨今では、2024年1月1日に起こった能登半島地震で島田市は震度3を観測しており、今後も地震への警戒が必要とされています。また、島田市は、東海地方から九州地方に渡って大きな被害が予想されている南海トラフ地震を見据えた備えが必要な地域です。島田市で注文住宅を建てるなら、耐震性能を重視することは必要不可欠と言えるでしょう。島田市では、1981年5月以前に建てられた、または工事中だった木造住宅を対象に、無料の耐震診断を行っています。静岡県の耐震診断補強相談士が訪問して住宅の点検を実施してくれるので、家の耐震性が気になる方はぜひ利用してください。

参考元:日本気象協会 - tenki.jp|静岡県中部の震度3以上の観測回数
参考元:内閣府 - 防災情報のページ|静岡県中部を震源とする地震(4月3日23時57分頃)

>>一戸建てに必要な耐震等級とは?耐震性能の違いや耐震等級が高いメリットを解説

地盤が強くない場合は?

住宅の地盤調査報告

言うまでもないことですが、地盤は家の重量を支えられるほどの強度がなくてはなりません。建築基準法では、住宅を建てる際に地盤調査を行うことが定められています。地盤調査の種類は以下の通りです。

・ボーリング調査
・平板載荷試験
・SWS試験(旧 スウェーデン式サウンディング試験)

以上のどのような調査でも地盤補強が必要と判断された場合には、地盤改良を行います。地盤が弱いままだと、地面が徐々に沈下していずれ住宅が倒壊する危険性があるのです。さらに、地盤が弱い家は地震の際に揺れやすいという特徴があります。主な地盤改良工事の工法は以下の通りです。

・表層改良工法(セメント)
・柱状改良工法(セメント)
・鋼管杭工法(鋼管)
・SFP工法(セメント)
・しん兵衛工法(セメント・鋼管)
・エコジオ工法(砕石)
・シート工法(シート)
・環境パイル工法(木材)

そのほかにも、地面の土を掘って免震装置を設置し、その上に住宅を建てるスーパージオ工法などがあります。スーパージオ工法は軟弱地盤にも対応可能で、液状化対策としても有効とされています。

>>注文住宅を建てる際に大事なポイントは地盤!浜松市で安全な地盤を確認する方法

島田市で自然災害発生時に受け取れる見舞金など

災害後の街のジオラマ風景のイメージ

島田市では、地震や風水害などの自然災害によって被害に遭った場合に受け取れる見舞金がいくつかあります。災害によって住宅や家財が全焼・全壊・流失した場合は5万円以内、住宅や家財が半焼・半壊などした場合は3万円以内、死亡・死亡したと推定される場合は1人につき2万円以内が受け取れます。
また、災害により主たる生計維持者が死亡した場合は500万円、その他の者が死亡した場合は250万円が支給されるよう定められているのも、島田市の安心できるポイントです。

参考元:Reiki-Base インターネット版|島田市災害見舞に関する条例
参考元:島田市|災害弔慰金・災害障害見舞金・災害援護資金について

島田市の安全なエリア

水害イメージ

前述したように島田市は、南海トラフ巨大地震の被害が想定されている地域です。そのため、できるだけ被害を受けにくい安全な地域に住むことが大切と言えるでしょう。ここでは、島田市の比較的安全とされているエリアを紹介していきます。

伊太

ハザードマップによると、島田市伊太は災害による被害を比較的受けにくいとされています。大井川に面している地域もありますが、山間地の方へ行けば氾濫などの水害を受けにくいでしょう。梅の里として知られている伊太では、梅の花が開花する時期に合わせて伊太梅まつりが開催。また、伊太には多目的スポーツ・レクリエーション広場「島田ゆめみらいパーク」があり、幅広い年代がさまざまな楽しみ方をしています。子育て世代にもおすすめの地域です。

島田駅周辺

ハザードマップによると島田駅周辺は、大井川による浸水被害が想定されている地域です。しかし土砂による災害は想定されていません。駅の近くにはアピタや杏林堂薬局などがあり、生活する上で大変便利なエリアと言えるでしょう。さらに、静岡県の空の玄関口である富士山静岡空港までは島田駅から車で16分ほど。交通の便も良く、旅行や出張にも大変便利なエリアです。

>>島田市で注文住宅を建てるなら平屋がおすすめ!土地相場もあわせてご紹介
>>島田市・浜松市で新築なら、建築家とつくるおしゃれな平屋の注文住宅

静岡県島田市で注文住宅を建てるならR+house浜松中央・藤枝へ

シックな色合いの中に木目が目を引く外観

静岡県島田市は「自然が豊かで程よく田舎、でも生活に困らない街」であり、移住先としても人気が高まっています。ただし、巨大地震が危惧されている静岡県では、注文住宅を建てる際、地域のハザードマップの確認は必要不可欠です。ハザードマップは、地方自治体のホームページで確認することができます。島田市で注文住宅を検討している方はR+house浜松中央・藤枝にご相談ください。災害に強い家を目指しましょう。