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2024.02.26

注文住宅を建てる際に大事なポイントは地盤!浜松市で安全な地盤を確認する方法

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注文住宅を建てる際に大事なポイントは地盤!浜松市で安全な地盤を確認する方法

家づくりにおいての地盤の重要性とは?

家と注意点

家づくりにおいて、住宅を建てる場所の地盤はとても重要です。地盤は、家を建てる際の土台となる土壌のことをいい、地盤がしっかりしていれば家づくりを安心して行えます。また、地盤が安定していないと、自然災害の影響により大きな事故やトラブルが発生する場合があります。そのため、地盤の確認は家づくりにおいて大切な要素のひとつです。

地盤は、住宅の荷重に釣り合った強度が必要であり、その強度は地層の種類によって異なります。以下では、地層の種類と地盤強度の目安について解説します。

地層の種類

地層の種類はいくつかあり、その特徴はさまざまです。一般的に地盤が強いといわれているのが「岩盤」や「洪積層(こうせきそう)」です。どちらも何万年~何百万年もかけて蓄積し形成された地層であり、地盤が強く宅地として問題なく利用できるとされています。反対に「沖積層(ちゅうせきそう)」と呼ばれる地層は、比較的宅地に向いていません。

また、盛土や埋め立てによって人工的に作られた「人工地盤」も、長い年月をかけて自然形成された地盤に比べると災害が発生する可能性は高まるでしょう。

地盤強度の目安

地盤の強度(支持力)は、「N値」という数値で表されることが多く、数値が大きいほど地盤が強いといえます。N値は土の締まり具合や強度を表す数値であり、数値の求め方は標準貫入試験やスウェーデン式サウンディング試験などが用いられます。

標準貫入試験(ボーリング調査)は、ある一定の高さから重りを落下させて行います。重りが30cmに到達するまでに要した回数がN値です。スウェーデン式サウンディング試験は、地盤の種類によって違う換算式を利用してN値を出します。

一般的に住宅を建てる際、N値5以上の数値で調査結果も問題なければ、建設は可能です。しかし、地盤の強度が弱いと、たとえN値が大きかったとしても地盤改良工事の必要が高くなるため注意が必要です。

地盤が弱い場合の危険性とは?

液状化による地盤沈下で沈んでしまった住宅イラスト

地盤が弱い場合の危険性には以下のものがあげられます。

・地盤沈下
・地震や雨による土砂崩れ
・地震による液状化

地盤沈下は、地面が均一ではなくバラバラに沈む現象のことをいい、地下水を過剰揚水することで起こります。地震や大雨の影響で起こる土砂崩れも、地盤の弱さが原因で起こる地盤災害のひとつです。さらに、地震発生時に地盤が液体状になる現象を液状化といい、ゆるい砂地盤だと発生しやすくなります。いずれも発生した場合、建物の倒壊や建物が埋まってしまう危険性が高まるでしょう。そのため、住宅を建てる際は、地盤の強度を調べる地盤調査がとても大切なポイントとなります。

参考元:公益社団法人 地盤工学会 東北支部「知っておいてほしい地盤のはなし」P.4.31.39

>>耐震性能とは?浜松市で家を建てる際に必要な耐震性能は?知っておきたいメリットやデメリット、耐震等級とあわせて解説

地盤調査と地盤改良の種類

住宅の地盤調査報告

地上からの目視だけでは、地盤の強さの確認はできません。そのため、標準貫入試験(ボーリング調査)やスウェーデン式サウンディング試験を用いて、地盤の強さを調査します。地盤調査の結果、地盤に問題があると判断された場合、地盤改良を行います。以下では、地盤改良の種類と特徴について解説していきましょう。

表層改良工法

表層改良(ひょうそうかいりょう)工法は、セメント系の凝固剤を混ぜて地盤を強くする工法であり、地盤のゆるさが地上から2mほどの場合に採用されます。費用は建築面積約20坪で50万円程度が、おおよその相場といえます。その他の工法に比べ、比較的費用が安く抑えられ、工期も1~2日と短い点がメリットでしょう。

柱状改良工法

柱状改良(ちゅうじょうかいりょう)工法は、何本もの柱を打ち込んで地盤を強くする工法です。打ち込む柱の本数は、住宅を建てる範囲や住宅の構造によって違います。地上から2~8mほどの地盤がゆるく、表層改良工法での改良が難しい場合に用いられます。柱状改良工法の工期は3~7日程度を想定しておくといいでしょう。費用は建築面積約20坪で、100万円ほどかかるとされています。

鋼管杭工法

鋼管杭(こうかんくい)工法は、柱状改良工法と同じくゆるい地盤に銅管を打ち込んで地盤を強くする方法です。工期は1~2日ほどあれば完了し、狭い土地の地盤改良も行えるのが特徴といえます。費用は柱状改良工法と同じ、または、もう少し高くなる場合がありますが、3つの工法の中で最も地盤を強くできる方法です。ただし、鋼管杭工法は、工事の音が大きく近隣住民への配慮が必要となるでしょう。

>>一戸建て住宅の安全性は構造設計がポイント!住宅の構造設計を確認する方法を紹介

安全な地盤を確認する方法とは?

住宅の地盤調査

安全な地盤を確認するには、地盤調査が最も分かりやすい方法といえるでしょう。しかし、地盤調査以外にも安全な地盤を確認する方法があります。以下を参考にしてみてください。

水が豊富にある土地かどうかを確認

住宅の建設を検討している地域に水路や川、橋、池などが、どの程度あるのか確認してみましょう。これら水が豊富にある土地の場合、水を多く含む地盤である可能性が高いと予測できます。また、「沼」「川」「谷」といった水に関する文字が入っている地名にも注意が必要です。現在は埋め立てられて、沼や川が見当たらなくても、かつてその場所に水があったなごりである可能性もあるため、調べてみるのもいいでしょう。

地域のハザードマップを確認する

ハザードマップは、台風や大雨、地震などの自然災害が発生した場合に、どの地域でどのような危険性があるのかを地図にまとめたものです。たとえば、地震発生時に液状化しやすい地域はどこなのか、大雨の時に土砂崩れが発生しやすい地域はどこなのか確認できます。

>>浜松市浜名区の水害・地盤ハザードマップの情報はこちら
>>藤枝市の水害・地盤ハザードマップの情報はこちら

インターネットを利用して地盤情報を集める

インターネットを利用して地盤情報を集めるのもおすすめです。たとえば、国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」では、住所を入力するだけで、その地域でどのような災害が発生する可能性が高いのか確認できます。その他にも、地盤の調査マップの閲覧ができる「ジオダス」というサイトもあります。まずは、地盤の情報を手軽に分かりやすく知ることができる、便利なサイトを活用してみるのもいいでしょう。

浜松市・藤枝市で過去に発生した地盤に関わる災害

住宅(水災被害)

浜松市や藤枝市では、過去に台風による被害が多く発生しています。浜松市では、1974年7月に発生した台風により、各地で山崩れ、がけ崩れ、河川洪水による冠水といった被害が報告されています。

藤枝市においては、2022年と現在から比較的近い間で台風の影響により、土砂崩れや冠水、道路陥没といった被害が発生しました。浜松市や藤枝市には一級河川や二級河川に指定されている川もあるため、水による地盤被害に配慮しておく必要があるでしょう。

また、浜松市や藤枝市では、南海トラフ大地震が発生した場合、液状化などの被害が大きくなることも予想されるため、地震への対策も必要です。注文住宅を建てる際は、地盤の調査を徹底すると安心でしょう。

参考元:浜松市「共通対策編 第1章 総則 第7節 過去に発生した主な災害と予想される災害」
参考元:藤枝市「台風15号記録的豪雨災害からの早期復興へ広く寄付での応援をお願いします」

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窓が並ぶベージュの外壁の家

地盤は住宅を建てる際の基礎であり、居住地の安全性を左右する重要な要素です。新居に安心して住むためにも、地盤調査を行い必要に応じて地盤改良も検討する必要があるでしょう。また、耐震・免震・制震といった地震に対する住宅構造も大切です。

R+house浜松中央・藤枝が提供する注文住宅は、国が定める耐震性能の中でも最高レベルの「耐震等級3」を標準としています。そのため、地震や台風に強い「安心安全」な家づくりを可能にします。災害に強い注文住宅をお考えの方は、ぜひR+house浜松中央・藤枝へご相談ください。

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