注文住宅の間取りには「ぶどう型」と「りんご型」がある
間取りのタイプは、主に「ぶどう型」と「りんご型」に分けられることをご存じでしょうか?
まずはそれぞれの特徴について解説します。
昔からある家によくみられる間取り「ぶどう型」
「ぶどう型」は、従来の日本の家で一般的だった間取りのタイプです。特徴は、空間を小さく仕切って複数の部屋を作っていること。各部屋は廊下でつながっています。「枝」である廊下に「実」のように各部屋がつながっていることから、「ぶどう型」と呼ばれています。
メリットは、部屋同士がしっかり仕切られていることでプライバシーが守られる点。しかし、部屋ごとにエアコンなどで温度管理をするために電気料金がかさんだり、家の中の温度差が大きくなりやすいことから、ヒートショックを起こす原因になったりというデメリットがありました。
トレンドの空間が広い間取り「りんご型」
「りんご型」は、家全体を「LDK中心の大きな空間」として捉えた、近年トレンドの間取り。廊下を極力設置せず、空間を有効活用できることから、家が広く感じられることがポイントです。そのような特徴から、皮の中に身がしっかりと詰まっているりんごに例えられています。
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「りんご型」間取りのメリット・デメリットとは?
ここからは、「りんご型」間取りのメリット・デメリットをご紹介しましょう。
メリット①│家族のコミュニケーションが生まれやすい
LDK中心の「りんご型」は、寝室・バスルーム・子ども部屋などを引き戸や仕切り壁などでゆるやかにつなげることが可能で、「家族間で顔を合わせる機会が自然と増える」、「動線がスムーズで家事がしやすい」という声が多く聞かれる間取りです。
また、LDKに階段を設置する「リビング階段」を採用できることも魅力。
2階建て住宅の場合、子ども部屋や寝室は2階にするケースが多いものです。その場合、従来の住宅のように玄関近くに階段を設置すると、子どもが玄関から直接2階の自室に行くことが可能に。それにより家族で顔を合わせる時間が減ったり、子どもの様子の変化にすぐに気づけなかったりというケースがみられるのです。
「りんご型」の間取りでリビング階段を採用すると、玄関からリビングを通って2階の自室に行くため、家族のちょっとしたコミュニケーションが生まれやすいというメリットがあります。
メリット②│吹き抜けとの組み合わせで開放的に
LDKにリビング階段に加えて「吹き抜け」を採用すれば、1階と2階の空間がひと続きになります。空間が縦に広がることで、実際の家の大きさ以上に開放的な雰囲気を演出することが可能です。2階の窓から入る光や空気を1階まで取り込めるため、リビングを明るく風通しの良い空間にすることができるでしょう。
メリット③│空き部屋が生まれにくい
部屋ごとの区切りがはっきりしている「ぶどう型」の間取りは、子どもが巣立った後に子ども部屋が空いたままになってしまうケースが多くみられます。対して「りんご型」の間取りは、各部屋を必要以上に区切らないため、空き部屋が生まれにくいというメリットもあるのです。
子ども部屋を設けたいときは、大きな空間を可動式の間仕切り壁や家具、カーテンなどで仕切り、巣立った後は仕切りをなくすなど、将来のライフスタイルに柔軟に対応できることが魅力です。
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デメリット|大空間ならではの悩みが発生するケースも
りんご型の間取りは空間を広く使える一方で、「住宅性能」の有無によっては住み心地が悪くなる可能性があります。実はりんご型は、高断熱・高気密の設計であることが前提といえるくらい住宅性能を重視すべき間取りです。
住宅における「気密性」とは、家の隙間をなくして外からの空気が入らないようにするための性能。そして「断熱性」とは、夏場は外からの熱気を防ぎ、冬はエアコンなどで暖まった室内の空気を外に逃さないという性能を指します。
大空間が特徴のりんご型の間取りで断熱性・気密性が低いと、エアコンがなかなか効かず、「冬は寒くて夏は暑い」状態になる上に、光熱費も高額になってしまう恐れがあります。
R+house浜松中央・藤枝では、静岡県浜松市・藤枝市を中心としたエリアに精通。
静岡県の温暖かつ冬は非常に寒くなる気候に配慮しながら、断熱性・気密性ともにトップクラスの性能を持つ注文住宅を提供しています。
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注文住宅「りんご型」間取りの施工事例をチェック!
ここからは、R+house浜松中央・藤枝が手掛けた「りんご型」の注文住宅の施工事例を写真とともにチェックしていきましょう。いずれもコストをできるだけ抑えながら、高いデザイン性と快適性を叶えた事例ばかりです。
【浜松市】土間玄関からつながる「インダストリアル×和の住まい」
こちらは、インダストリアル調と和の融合がおしゃれな2階建て住宅の実例。写真はLDK部分です。ガラスをはめ込んだアイアンの枠でダイニングとリビングをほどよく区切り、広々とした空間を演出。
さらに奥には玄関と土間収納、左手には引き戸で仕切られた離れの和室がつながっており、回遊性のあるLDKになっています。
>>施工事例「インダストリアル×和が美しく融合した住まい」について詳しくはこちら
【浜松市】スムーズな動線でゆったり過ごせる「シンプルな平屋」
こちらは、外観・内装ともにグレーで統一したシンプルな平屋の住まいです。広々とした玄関ホールから洗面スペース、LDKまでひと続きになっており、帰宅後の動線がスムーズに。玄関ホールの先にはおもちゃが置かれた遊びスペースや、シューズクローゼットを兼ねた趣味スペースがあります。
一つの空間でコミュニケーションのとりやすさがありながら、家族それぞれが好きな時間を楽しめる住まいです。
>>施工事例「のどかな田園風景の中で暮らすグレーの平屋のお家」について詳しくはこちら
【藤枝市】明るく開放的なリビングに家族が集う「木のぬくもりあふれる住まい」
白と木目を基調とした明るく温かみのある雰囲気が特徴の住宅です。リビングとつながった小上がりの畳スペースは、ゴロンとくつろいだり、子どもと遊んだりと憩いのスペースとして活躍します。
さらにダイニングの奥には、ちょっとした休憩や作業にも便利なスタディスペースも設置。家事と子育てが一つの空間で完結するように設計されています。
>>施工事例「2つの箱を組み合わせて内外につながる暮らし」について詳しくはこちら
【榛原郡吉田町】どこにいても家族の気配が感じられる「カフェ風の住まい」
上下階をつなぐ大きな吹き抜けが印象的なこちらの住まい。洗面や浴室は2階に設けることで、LDKの大空間を叶えています。1階リビング階段の先には、読書やコーヒータイムが楽しめるカウンターを設置し、カフェのような空間に。
2階にも多目的に使えるワークスペースがあり、家のどこにいても家族とつながりながら思い思いの時間を過ごすことができます。
>>施工事例「土間が内と外をつなぎ、吹抜けが家族の心をつなぐ家」について詳しくはこちら>>平屋と二階建てはどっちがいい?それぞれのメリットやデメリットと違いを比較
浜松市・藤枝市で注文住宅の間取りを考えるならR+house浜松中央・藤枝におまかせを!
主要都市へ好アクセスな利便性と豊かな自然環境を享受できる静岡県浜松市・藤枝市エリア。「マイホームを建てるならここがいいな」とお考えの方も多いのではないでしょうか。R+house浜松中央・藤枝は、家族それぞれのライフスタイルに合う高性能な家づくりを長年行ってきました。建築家による多彩な提案力と弊社の確かな技術力で、快適性・安全性に優れた住まいを手の届く価格で実現してまいります。
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