断熱等性能等級とは
断熱等性能等級は「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に規定された、省エネ性能を表す基準です。断熱等級とも呼ばれており、等級が高くなるほど高断熱であることを示しています。
断熱等性能等級においては、長年1999年に設定された等級4が最も高い水準となっていました。しかし、国が目指す2050年の住宅脱炭素化に向けてより高い水準が必要となり、2022年以降に等級5・等級6・等級7が追加となっています。
UA値と地域区分
家の性能を表すときに重要となるのがUA値です。UA値とは、家の表面から熱がどれだけ逃げているのかを表す数値。値が小さいほど壁・床・天井から熱が逃げにくく、高断熱であることを意味します。
UA値の基準は、8つの地域区分ごとに定められているのをご存じでしょうか。北海道などの寒い地域は1~2地域に該当し、他の地域と比べてより高い水準が求められています。
2015年、国は建物の省エネ性能の向上を目的に建築物省エネ法を制定しました。そして近年改正された改正建築物省エネ法では、すべての新築住宅において、省エネ基準に適合することが義務化されています。建築主には性能向上努力義務、建築士には説明努力義務があり、これまでより高い水準の家づくりが求められているのです。
家づくりをするときに知っておきたい断熱基準

断熱性能には、省エネ基準・ZEH基準・HEAT20の基準などさまざまなレベルがあります。それぞれの基準で設定されているUA値をご紹介します。
省エネ基準とは
省エネ基準とは、建築物省エネ法に基づく基準のことをいいます。2016年(平成28年)に設定されたことから、平成28年基準などと呼ばれることもあります。
省エネ性能を満たすがどうかの指標のひとつが「外皮性能」です。「外皮性能」とは、建物の壁・床・天井などに関する省エネ性能のこと。主に熱の溜まりやすさを示すηAC値と、先ほどご説明したUA値により測定します。
省エネ基準における基準UA値は、以下のようになっています。